笹ノ川酒造

東北地方の伝統的な酒造りを礎とする笹の川酒造は、第二次世界大戦後、ウイスキー製造に進出し、1946年にウイスキー製造免許を取得しました。初期の製品の一つである「チェリーウイスキー」は、その名前にチェリーは直接関係ありませんが、桜を象徴する旧社名「山桜酒造」へのオマージュとして付けられました。しかし、日本のウイスキー市場の変動に伴い、蒸留の道のりは困難に直面し、生産量を補うために輸入を余儀なくされる時期もありました。

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2010年頃、笹の川酒造は「山桜」と「963」ブランドの新商品を発表しました。特筆すべきは、東亜酒造の新オーナーが羽生樽を廃棄する際に、肥土一郎氏に保管場所を提供したことです。象徴的な「羽生カード」シリーズの最初の瓶詰めは、2005年に笹の川酒造の敷地内で行われました。

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笹の川酒造は2015年に朝霞蒸留所を設立し、2016年に同所でジャパニーズシングルモルトウイスキーの醸造を開始しました。福島県に位置するこの蒸留所は、雪解け水から得られる清らかな「超」純水と、東北地方特有の気候に恵まれており、ウイスキー造りに最適な環境です。

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